上場セレモニーの演出ガイド|鐘・くす玉・記念式典の作り方
東証の鐘を鳴らせるのは5名まで。だから「社内セレモニー」が必要です
上場日、東京証券取引所の上場セレモニーで打鐘に立ち会えるのは、慣例として5名程度までとされています。経営陣が東証で鐘を鳴らしている頃、その上場を支えた社員の大多数は、いつもと同じオフィスで通常業務をしている。これが多くのIPO企業の上場日の実態です。
しかし上場は、全社員の仕事が積み上がった結果です。だからこそ近年、上場日に自社オフィスやホールで「社内上場セレモニー」を開く企業が増えています。
・全社員が「自分たちの上場」を体感でき、当事者意識が生まれる
・初値がつく瞬間を全員で見守る、一生に一度の時間を共有できる
・写真・映像が採用広報やIR、周年史の素材として長く使える
この記事では、社内セレモニーの中心となる「上場の鐘」の使い方から、式典の流れ、記録撮影、準備スケジュールまでを順に解説します。
主役は「上場の鐘」ベルモニュメント。全社員が鳴らせます
社内セレモニーの主役としておすすめなのが、東証の打鐘を模した「上場の鐘」ベルモニュメントのレンタルです。使い方の定番は次の3つです。
・セレモニーのクライマックスで、社長が5回打鐘する(東証の慣例にならった回数です)
・経営陣だけでなく、希望する全社員が1人ずつ鐘を鳴らす「全員打鐘」の時間をつくる(東証ではできない、社内セレモニーならではの演出です)
・鐘の前をフォトスポットにして、部署ごと・家族ごとの記念撮影を行う
レンタル期間は式典当日だけなら1日プラン、上場週の間オフィスに設置して来客や社員がいつでも撮影できるようにするなら1週間プランが目安です。上場日の前後は取引先の来訪や取材が続くため、1週間設置しておくと「鐘の前で来客と記念撮影」という使い方ができ、費用対効果が高くなります。
式典の流れ例:初値・打鐘・鏡開き・シャンパンタワーで60分
上場日の社内セレモニーは、業務への影響を抑えた60分構成が現実的です。流れの一例を示します。
・0:00 開会・社長挨拶(10分): 上場までの道のりと社員への感謝を
・0:10 上場の瞬間の共有(10分): スクリーンに株価ボードを映し、初値がつく瞬間を全員で見守ります(初値が午後にずれる場合に備え、録画・録音した9時の場面を使う進行も用意しておきます)
・0:20 打鐘セレモニー(10分): 社長の5打+役員・功労社員の打鐘
・0:30 鏡開き(10分): 「商売繁盛」の願いを込めた樽酒の鏡開きは、上場式典と最も相性の良い演出です。木槌を持つメンバーに、創業メンバーや若手代表を混ぜると絵になります
・0:40 乾杯・シャンパンタワー(10分): 華やかな写真が最も撮れる場面です。昼開催なら中身をノンアルコールのスパークリングにする方法もあります
・0:50 全員での記念撮影・閉会(10分)
鏡開きの樽・木槌・枡、シャンパンタワーのグラスやタワー設営は一式レンタルできるため、幹事が個別に買い揃える必要はありません。
当日の記録は「プロ撮影」を強くおすすめします
上場セレモニーの写真と映像は、その日限りのものではありません。採用サイト、IR資料、周年イベント、そして10年後の社史。上場日の記録は、会社が存続する限り使われ続ける素材です。
だからこそ、当日の撮影はスマホ任せにせず、プロのカメラマンによる撮影をおすすめします。打鐘の瞬間の表情、鏡開きの木槌が振り下ろされる瞬間、全員の集合写真。撮り直しがきかないカットばかりだからです。
・写真: 打鐘・鏡開き・乾杯・集合写真の4場面は必須カット。事前にカメラマンと式次第を共有します
・映像: セレモニー全体の記録に加え、社員インタビューを当日中に撮っておくと後で効きます。「上場の日、どんな気持ちですか」という質問への回答は、その日にしか撮れません
さらに、創業からの歩みを1本にまとめたヒストリー映像を制作し、式典冒頭で上映する演出も人気です。上場という節目に会社の物語を全員で見返す時間は、セレモニーの格を大きく引き上げます。
準備スケジュール:上場承認から2週間で間に合わせる
上場日は、上場承認(通常、上場日の約1か月前)まで社内でも一部しか知らないことが多く、セレモニー準備に使えるのは実質2〜4週間です。2週間前からの逆算スケジュールを示します。
・2週間前: 会場(社内ホール・オフィスフロア)と開催時間の確定、上場の鐘・鏡開きなどレンタル品の手配、撮影の手配
・1週間前: 式次第の確定、司会・打鐘者・木槌を持つメンバーの人選、社員への告知
・3日前: 進行台本の完成、スクリーンや音響など機材の動作確認、雨天時・初値が遅れた場合の代替進行の確認
・前日: 会場設営、鐘の設置、リハーサル(打鐘と鏡開きは実際に一度動きを通します)
・当日: 開始90分前に最終確認、撮影カメラマンと式次第の読み合わせ
上場準備の実務で手一杯の総務・経営企画の方がセレモニーまで抱えるのは大変です。鐘・鏡開き・撮影などをまとめてレンタル・手配できるサービスを使えば、2週間でも十分に間に合います。全社員の記憶に残る上場日を、ぜひ社内でつくってください。